おもしろい映画は星の数ほどあるだろう。
私の世界では私の中のおもしろい映画があるし、あなたの世界ではあなたの中のおもしろい映画があるはずだ。
数多くの映画を観て、映画を詳しい人が必ずしも良い映画を知っているとは限らない。
例えば映画を語りたくて今まで映画を観てこなかった人間がここ1年で1000本の映画を観たとしてもそこには何もカルチャーがないのだ。そんなものは付け焼き刃にすぎないだろう。
少なくとも私は多感なキッズ期から青年期、今に至るまで培ってきたものをベースがある人間から教えてもらうほうが信頼性があると思う。
残念ながらネットの口コミなどはまったくそれが見えずアテにならない、というかアテにしてない。
「人それぞれ」というが、それでは解消できないようなレベルもあるのだ。
思い出して欲しい性癖を。君の性癖を。
例えば君の好きな熟女、どっしりとした君の木の幹にある熟女が君の基本ベースだ。
そこに付いた枝葉に巨乳・露出・顔騎などがあるのはお分かりか?
君は今からネットで検索して熟女系のお店に向かうだろう。
そのときの君は必死で口コミを見るはずだ、それもすさまじい集中力で。
同志の勝ち戦を目の当たりにした君は軍旗を靡かせ浮き足で繁華街へ繰り出すだろう。
しかし写真を指名した君を待っていたのは43のグッドミルフではない、60のバッドミルフだ。
そしてプレイが終わり店を出た君はこう思うだろう。
「ちくしょおおおおおぉぉがぁあああっ!!!ふざけんなあああっ!!!」と。
これでも君は口コミに対し「まぁ人それぞれだから」と大人な振る舞いができるのだろうか?
意見を尊重して自分を保険に掛けるような行為は、議論を避けるのと同じではないか?
私が映画や食べログの評価レビュー口コミに対して憤慨する気持ちはこういうことなのだ。
今はネットがあれば誰でも評論家になれてしまう。
顔も素性も晒さない人たちの悪意ある意見で満ち溢れている。
誰を信用して良いのかもわからなくなる時代だ。
大切なのは自分で確認して自分の価値観を明確にしておくことではないだろうか。ちなみに顔騎とは顔面騎乗位のことだ。グッドラック。
酷評されてる映画のほうが一周回って逆に面白いのではないか?
おもしろい映画評がアテにならないのなら、つまらない映画評はアテになるのだろうか?
いやむしろ一周回って逆におもしろいのではないのか?
そう思った私は数ある酷評映画の中からトップレヴェルの作品を観ることにしてみた。
【実写版デビルマン】2004
デーモンたちに占領され始めた地球で、半分人間の心を持ったデーモン『デビルマン』になった高校生の明が、周りの大事な家族や恋人を失いながら、親友であり、デーモンの了に戦いに挑むという永井豪の大人気漫画『デビルマン』の実写版映画。フルに活用されたCGにより、壮大なアニメの世界をリアルに再現。
監督:那須博之
キャスト:伊崎央登(不動明 / デビルマン)、伊崎右典(飛鳥了 / サタン)、酒井彩名(牧村美樹)、宇崎竜童(牧村啓介)、阿木燿子(牧村恵美)ほか
このデビルマン、評価はまあヒドイものだ。
「日本映画史上最低」「100点満点中2点」
そしてこの映画のメガホンを執った那須博之監督は映画公開後まもなくして死去していた・・
なんとも後味が悪い作品である。
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◤Filmarksの評価◢
☆1.6・・酷評が酷評を呼ぶとはまさにこのことか・・
これは期待できそうだ。
これだけ酷い映画ならレンタルもされてないのでは?
そう思いながらもレンタルビデオ屋さんに足を運んでみる。
あるか?いや、ないかもしれない、どこかで見つからない事を願う自分がいる。
このクソ映画を見てしまったらどうなるんだろう。。私の中の感性が死滅したりしないだろうか。。
いやまてお前が決めた事だろう?今更イモ引く気なのか?だからいつまでも冴えないんだおめーは。
もう一人の私が葛藤している。。苦しい。。これは。。デビルマン効果なのか?
見つけた・・なんだこの「ようこそ」と言わんばかりのパッケージは・・
正直デビルマンにはまったく興味がないのだが・・
しかし原作を知っていてリスペクトしている方々からすれば酷評の嵐だが、ほとんど原作も見た事ないので逆に楽しめるかもしれない。
そして鑑賞へ
主役の2人は双子のイケメン俳優だ。
黒髪のほうはやさしく、金髪のほうは素行は悪いが頼りがいある兄貴分みたいな存在で対照的な2人。
この二人似ているが本当の兄弟ではなく、仲の良い親友同士という設定なのだ。
ある日金髪の親父さんが研究所で働いていてデーモンを復活させてしまう。
そして気がついたら黒髪のほうがデビルマンになっていた。
金髪がデビルマンになるものだと思っていたので今思えばこの時点でもうついていけなくなったのかもしれない・・
演技が学芸会レベルだと酷評されていたが私は演技の良し悪しが正直良くわからない。
これについては前回の記事で。
だがなんとなく感情とシーンがマッチングしていないのはわかる。これが役者経験値の差なのか。
もはや敵なのか味方なのかよくわからない富永愛とのバトルが始まる。
ボブサップといえばミルコ・クロコップとの試合だろう。
アーネスト・ホーストの試合もすごく面白かった。当時いきなりK-1に現れて腕力のみで強者と戦う姿を見て戦慄と恐怖と興奮を覚えたものだ。できればもう1度戦う姿が見たい。
そして忘れてはいけないのがアルゼからでたバチスロ・ビーストサップだろう。この台は私によくスロットを教えてくれた松沢氏が夢中で打っていたのだ。できればもう1度打ちたいものだ。
そんなどうでもいいことはさておき物語も佳境に近づいてきた。
この映画の肝であるCGのバトルシーン。
こだわりのCGをふんだんに取り入れた制作費はなんと10億円。(なちなみに邦画の平均制作費は3・5億円)
回収できた興業収入は5億円なのでなかなかの大失敗な模様だ。
こだわりのCGを見た私は特に感動することもなくデビルマンを応援することもなくただ呆然と画面を観るのみであった。
なるほど、これが赤字5億でフルボッコに酷評されたうえ監督が死んでしまう映画か・・
ん??・・あれ、、終わった・・気が付けば終わってしまった・・
酷評された映画を見た感想
酷評されてる映画を見た感想か・・
特にないな・・特に怒りもない・・
そして鑑賞途中から思っていた。
特に書く事は何もないな・・
私のボキャブラリィじゃ無理だなと・・
すまない、私のつたない文章じゃこの映画は伝えきれない・・もっとパチスロの話がしたい・・
ただ評論家さんたちがそう言うならきっとそういうことなんだろう・・
ありふれた文法で批評しようと思えばいくらでもできるが、自分の言葉で批評しようとすればこうなってしまう。
ページを埋めるだけの作業は私には無理だ。意味がないことはしたくない。
誰かが言っていた「素晴らしい映画に出会えたならきっと人生を豊かにする」と
私はこう言おう「駄目な映画に出会ってしまっても人生はクソにはならない」
安心してくれ。
そう自分に言い聞かせて今日は眠る事にしよう。