ジム ミュージックの日

今日のジムでは音楽を聴きながらトレーニングをし始めた。
いつの間にか私もイヤホンをして自分の世界の中でのトレーニングをするようになった。
いや正確にはみんながイヤホンで音楽を聴きながらクールに運動しているのを真似をするようになったのだ。

私はジムへ何しに来たのだろう?
格好つけるためなのか?
音楽を聴きながらクールに体を鍛える自分に酔いにきたのか?

ちょっと一度落ち着いてプレイリストを確認してみよう。

なんだこのイキリあがったキッズが部屋に女の子を連れ込んで流すようなプレイリストは・・
下半身ビンビンなのに何もできず不完全燃焼の朝を迎えるに違いない(実話)


私には聞こえる筋肉の泣き声が・・

そうだ、私はカッコつけるためにジムに通っているわけではない。

私はもっと泥臭く汗をかいて貪欲に醜態をさらしながらトレーニングに励むべきなのだ!

思い出すんだ醜態をさらして部活動をしていたあの頃を!(帰宅部だけど)

そうやってできあがったプレイリストがこれだ。

B’zの歌詞は女性の尻にひかれて罵倒されたい願望の弱々しい男が数多いのだ。
トレーニングにはピッタリではないか。

当時の音楽を聴いて身体を追い込むことにより私の中のAKIRAを爆発させるのだ。

私には聞こえる筋肉の喜ぶ声が・・

いやまて・・

そもそも筋肉に良いミュージックなど存在するのだろうか?

果たしてジムに音楽は必要なのか?

ジムの空気感・器具の音・息遣い・熱気・この臨場感はまるでライブではなかろうか。

うむ、よく見渡すとジム全体がコンサート会場のように蠢めいているではないか。

結局これが一番筋肉に良いのではないのだろうか。

危うく我を見失うところだった。

音楽を聴きながら集中するなんてマルチタスクは私には無理だ。

そういえばジムの神様ショウジ・ナカヤマがこんなことを言っていた。

ジムの中は汗の匂いが充満し、重い音が鳴り響いている。だが、そんな中でも、私は自分自身と向き合い、強くなろうとする。それが、ショウジ・ナカヤマ流のジムトレーニングだ。

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