怪しい談話と書いて怪談。
そうなのだ、怪奇な話は「本当かよ?」と思わせる怪しさと怖さに満ち溢れている。
今では怪談はエンタメの一環として定着し、お笑いとはまた違う要素の面白さがある。
そして怪談こそ高いレベルの話術が必要になってくるのだ。
怪談の面白さ
友人と集まった時に怖い話や不思議な話で盛り上がることはないだろうか?
友人の友人の話だったり、誰かもわからないような人物の体験談などをしたり顔で語りだすのだ。
中にはほぼ創作確定な話しもあるだろう。
すべらない話のように、怪談も何回聞いてもおもしろい話はある。
おすすめの怪談
稲川淳二
怪談と聞いて真っ先に思い浮かぶのはこの人じゃないだろうか。怪談界のキング・オブ・レジェンド淳二稲川だ。特にお勧めしたいのが、まだ手法も確立されてないであろう鬼才感満載の若き日の淳二だ。
この勢いに任せた息つく間もない進行は思わず倍速モード再生なのか?と思わせるほどだ。
巧みな擬音、ビードロな眼光、独特な言葉回し、緊張と緩和のユーモア、これらすべてが噛み合う怪談はもはや芸術の域だろう。
人は人を怖がらせる為にここまでできるものなのだろうか?
この「生き人形」を聞くと呪われたり良くないことが起こる、というのは有名な話だ。
私はこの「生き人形」を淳二主催の「怪談ナイト」で生で聞いたことがある。
突然の演目に会場はざわついていた。
よっぽどのことがない限り淳二はこの話をしないのだ。
生き人形を生で聞けるということは、麻雀でいう天和をあがるようなもの。
同席した友人の山中は「この話を聞いて死ぬなら本望やな」と言っていたが筋金入りの稲キチである。
なお私と山中は今現在も呪われているのは間違いない。
千原ジュニア
笑いの話術は幅広く応用はできるが、怪談でここまでの話術ができる芸人はなかなかいない。
ジュニアの頭の中で組み立てる話の構成と声のトーンの上手さは本当にすごい。
このセンスがあれば、おそらく映画を撮っても良い作品を残せるに違いない。
笑いから怖い話まで幅広くこなすジュニアの話術は芸人の中でもトップクラスだろう。
島田秀平
手相占いで有名な島田秀平。話しも上手いのだが、なによりも島田の聞き上手な人柄に好感が持つことができる。呪われてもなんとかしてくれそうな、むしろ代わりに呪われてくれるような、そんな兄貴的な安定感があるのだ。
スピリチュアルと怪談もまた切っても切れない関係にあるのだろう。
好井まさお
好井の怪談は間違いなく「見えている人」のそれなのだ。怪談話しに良くありがちなわざとらしい主張や煽りがなく、話が非常にリアルなのである。
好井の怪談はおもしろいものが多いのでぜひおすすめしたい。
村上ロック
多数の怪談を持つ怪談師の村上ロック。怪談師という職業があることすら知らなかったのだが、人を怖がらせる話しをするのが仕事とはなんともイカれた職業である。
この昭和の風貌と端正な顔立ちはどこか鳥肌実を彷彿とさせる。すこし不完全燃焼な話もあるがそのラインが絶妙で、聞いてるうちにすごく惹き込まれてしまうのだ。自らを怪談師と名乗るのも納得である。
村上ロックの【ROCK ON AIR】-怪談話のお時間です
日本の怖い夜
日本の怖い夜は芸能系の怖い話をまとめている。聞き流しには丁度良くすごく聞きやすいのだ。
重複されている話があるのが頂けないが、おもしろい話がたくさんあるので良しとしておこう。
夏場にはピッタリなのでおすすめしたいチャンネルだ。
はたして霊は存在するのか
私は霊感はないが、人から放たれる「気」みたいなモノは存在すると思うのだ。
それが具現化されたものが霊だとすれば、存在するということになるのだろうか?
だが昔より人の「内面」を意識するようになったらその人が持つエネルギーみたいなものを感じることができるようになってきたのも事実だ。
それが具現化されたものがオーラだとすれば、私はただのスピリチュアル野郎なのだろうか?
霊能者について伊集院光がこんな考察をしていた。
まずみんなが集まっているところに行って
ポッケからタバコの箱を出して「この中にスズメバチ入ってるから触らないでね」と
言って、そこに近寄らないようにしてからその場を離れる。そのあとみんななんとなくその箱の置いてある席には近寄らないままでいる。
その部屋に他に人が入ってきたときに
「何でその席人がいないの?」
「なんか箱にスズメバチが入っているから座るなって」
そして最初部屋に居た人はもうみんな居なくなり、
伝聞でしかスズメバチの事を知らない人だけが居るようになる。そしてその人たちが更に新しく来た人に尾ひれをつけてスズメバチが居る話をする。
既に存在しないスズメバチがみんなの行動に影響を与えるようになっている。最初は一匹という話だったのに、
凄い数が入っているということになったりもするだろう。
そこにふらりと「スズメバチ駆除業者です」と名乗る男が現れて箱をポッケにしまい、
みんなに駆除の代金を請求するとみんな払う。スズメバチなんて居ないのに。
これが、テレビに関わっている人間の立場で言えるギリギリのラインの、霊能者というものへの考察だそうだ。